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雑魚の云々

.14

映画

ALWAYS 三丁目の夕日

昭和三十三年 東京タワー建設当時の映画である。まさに私が幼児期のころだが、私は田舎で育ったので数年の誤差がある。ちょうど小学校低学年のころと重なった。

当時近隣の中で一番早くテレビがウチに来た。近所の子どもたちは夕方になるとウチに集まってNHKの子ども番組を楽しみにしていた。当時の人形劇はなんだったのかなぁ「チロリン村とくるみの木」だったかなぁ?「不思議な少年」なんていうのもあったような気がする。とにかく、毎日6時までの子どもの時間に十人くらいの子どもたちがテレビの前に陣取っていた。

夜になればプロレス中継に大人も集まってきた。力道山は日本中の英雄だった。ウチの分家のおばあさんは力道山が大好きで、自分が戦っているような力の入れようだった。大人たちも大勢で楽しんだ。

考えてみればあのころは、小学校高学年から低学年までみんな一緒に遊んでいた。特に夏祭りや秋祭りなどの地域の行事には長期にわたって携わる仕事もあり、学校と地域は深く関わっていた。みんな大人と子どもの顔と名前が合致していた。

昨日、実家で「地祭り」が行われた。組内の集まりで7軒の家から男女二人ずつ(夫婦であったり親子であったり)が集まり、朝からご馳走を作ったりして、今年一年の無事に感謝して来年もこの地が栄えるように、災難がないようにと祈る行事である。

一通りの行事が終われば酒宴の席になるが、席に座るのは私の幼馴染たちである。みな年相応に容姿には変化があるが名前はあのころの○○ちゃんである。五十になっても名前で呼んで違和感がないなんて、当時の思い出があるからではないだろうか。神事で登場の神主さんも私の同級生のお兄さんである。

そうして考えると子供のころの思い出は、みんなに共通するということだけでもとても大事なものだ。今の子たちが大人になったとき、心の中に残るのはどんな思い出なのだろうか。それぞれ、自分と家族だけのものしかなかったなら、少しさびしいような気がする。

映画から話がそれてしまったが、人は他人と関わりながら自分の生き方を学んでいくものだと思う。幼いころから、他人と関わって育つことは人間形成に大事なことなのではないだろうか。

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281
>ALWAYS 三丁目の夕日
そうですね、同感です。「子ども」の遊び方がたった20年間で、もの凄く変わってしまって…。知らないやつが、草野球に来ても、何か「感じるもの」があって、凄く「気合い入ったり」しましたもんです。僕らの時代は。
僕は虚弱体質(今でも(苦笑))だったんですが、でも「みんな」がかばってくれて、「いいよ、わっちゃん(と、呼ばれていました)は、司令官で。」なんて、子ども同士で気遣いしてくれたり…。ありがたかったものです。そういう「関わり」が必要だったし、今一番必要なものが「関わり」だと思いますね。同じ考えの人だけで固まるのではなく、違う考え方の人と「積極的に関わって」身体で学ぶ、こういう事が必要だと、思っている次第です。

282
>ALWAYS 三丁目の夕日
ドラちゃん、おはようございます。
子供たちの遊びはずいぶん変わりましたね。昨日中学校で竹を投げ合って遊んでいて、カバンで受けていたのが誤って目に刺さって重体だ。とニュースで言っていました。
この件にしても、次に起こるかもしれないことの予測ができないんですね。これをやったらその結果がどうなるかという予測ができない。。。普通はその先を読んで危ないからやめよう!となる訳です。
また、カバンで受ける?カバンが傷むじゃないですか!それもなんとも思わない??おかしいですね。
放課後にそんなことをやっている人を見ても誰も何にも言わない??おかしいですね。
怪我した生徒さんはお気の毒ですが、なるべくしてなったこととしか言えない事故です。
よく、パトカーに追われて逃げる途中に事故を起こして亡くなったというような事件もありますね。これも同じで予測ができていない結果です。現実はリセットはありえないことです。簡単に人を殺したり、自殺したり、その先のことや周りの人の嘆きを予測できない子供たちの行動に深い悲しみを覚えます。


Trackback
 平日の夜に、ガラガラの映画館で、たった一人で映画を観るのは実にわびしい。ひどく寒い。観たのは「ALWAYS 三丁目の夕日」という大ヒットマンガをベースにした日本映画。本当は韓国映画の「私の頭の中の消しゴム」を観たかったのだが、きょうは恋愛映画を観る気分

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