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雑魚の云々

.28

昔はよかった!

山里の冬

カテゴリーだけ作って、まだ記事を書いていないコーナー

「昔はよかった!」

これは主に就学前や小学校低学年の思い出・・ということは、ちょうど『ALWAYS三丁目の夕日』の頃と考えてもらえばいい時代である。

山奥の冬を迎えるこの時期は、今のように暖房の燃料があるわけでもなく、ウチの中では炭の掘りごたつと火鉢が主だった。

そのころはまだ居間の中央に囲炉裏があり、夏の間に板のフタで塞いでいたものを取り外し、そこで火を焚いていた。灰の中には常に炭が熾してあり、コタツの炭もそこから持っていけばいいので合理的。

ウチにはもうなくなったが、今でもあの辺りの家には二階の屋根の上にもうひとつ小さい屋根が着いている。アレは囲炉裏の煙が抜ける穴だ。家の中央を煙が抜けることにより、燻されて害虫とかの駆除にもなるという一石二鳥の住宅。よく考えられていたんですね。

冬になると囲炉裏の周りでは、俵やムシロを編んだり、縄をなったりするのが主な仕事だった。

囲炉裏では鉄の鍋や鉄瓶が大活躍していた。鉄瓶は常に架けておくと今のポットと同じ役目だ。灰の中に栗やサツマイモを入れておくと、美味しいおやつができる。五徳の網でお餅やスルメを焼いたりしていたのも思い出す。

当時は山で炭焼きも行われていた。一冬を越せるくらいの炭は各家々で自分で作っていたのだ。ウチも山で炭を焼いていたので、姉と二人、父に着いて山に行ったことがある。

山の中央に作られた炭焼き小屋。父はその中で作業をしているので、姉とわたしはその周りで遊んでいた。

子どもにとってその時期の山は遊び場がいっぱいだ。夏のようにヘビはいないし、虫もいない。枯れ葉はクッションになるし木登りもできる。木に絡むツルはブランコになる。

小屋の少し上のあたりに、いい具合のツルがぶらさがっていた。当時テレビで「ターザン」を見ていたわたしたち。姉がわたしに言った。
「これでターザンごっこしよう!」
おもしろそうだ。
姉はまず身体が軽いわたしのほうから試してみたかったようだ。
「手を放さんかったら大丈夫じゃけー、ぜったい放したらいけんよ!」
「うん、わかった!」

ツルを持ってできるだけ上のほうに行き、勢いよくぶらさがった~・・

ぶ~~ん・・
ターザン気分で「アーアァ~~」気持ちいい~~~・・

・・と思って反動で帰ることを忘れ、手を放してしまったからたいへん!

ど~~ん!と落ちたところは小屋の屋根の上!幸いかやぶきの屋根だからケガはしない。しかし衝撃に驚いて飛び出してきたのは父!!

二人して怒られたかどうだか記憶にないが、あれはけっさくだった!と今でもよく覚えている。


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Comment
1365
ターザンごっこ? ^^
TVの世界のことだと思っていたよぅ~^^;
あああ~~~!ってね。
私も、やりそうだわ!
でも、着地点が・・・?心配で~
虫がいる所には、落ちたくない!!><;

1366
>はなまるさん
ここにコメ入れてる間にShiozyさんとこで、わたしたちふたり悪者にされてるよ~・・
オカズのひとつも持ってこれんのかよーって(笑)

ターザンごっこはあのときだけしかしたことがないけど、不成功に終わったので、一回だけですよ!


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じゃこ

  • Author:じゃこ
  • 日本の良さってなんだろう!
    山を歩く・・
    素材にこだわる・・
    侘び寂びのこころ・・
    そして、癒しを追っかけしています!







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