あのころは一大イベントだった!
朝、もち米がせいろで蒸される香りとともに目覚めた・・
その日は大人たちは早朝から準備でおおわらわだった。でもわたしたち子どもはジャマをしないていどにワクワクしながら着替えて朝ごはんを食べ、大人たちの忙しい動きを見ていた。
『お餅つき』は近所の3軒くらいが集まって、一度に3軒ぶんつく。しかし当時の3軒ぶんというのは尋常ではない。家族が多いうえ、街の親戚に送ったりするのも一度に作るので、朝からカマドのせいろは三段四段に重ねてガンガン火をたく。
会場となる我が家は、玄関とだ屋の間の板戸をはずし、そこの土間に石臼を置く。玄関のイタ間から奥の座敷までの襖や板戸を全部はずし、そこに柿渋を塗って作った渋紙を敷きつめる。玄関の板間にも敷く。壮観20畳のお餅置き場完成!だ。
せいろで蒸したもち米を石臼に移す。全部で5升くらいはあったのだろうか・・?1升ずつにしても五回だ。それを若かった各家の三人の男たちが、それぞれに杵を持ち、二本の杵でこねる。
いい加減つぶされたら、いよいよ『餅つき』!三人でつくので、三拍子の餅つきだ!!
タンタンタン、タンタンタン、・・リズムよく繰り返されてあっという間にお餅がつき上がる。
それを女性が石臼から丸めてはがし素早く板場に置いた大きなまな板の上に乗せる。これは熱いのでたいへんだ。
最初は『鏡餅』をつくる。それが三軒ぶん・・。それからいよいよ丸餅作り始め!
餅粉を敷いた上で手際よく長く棒状に伸ばし、人差し指と親指で器用に一個づつに切り取っていく。切り離されたお餅は周りに並んだ母たちの手でどんどん丸められる。みんな両手で二個づつ丸めるからそのスピードといったら早いのなんの・・
ここからわたしの出番だ!その丸められたお餅を数個お盆に並べてもらい、奥の座敷に敷きつめられた渋紙のところまで持っていって、ポイッっと投げる。そこでも待ち構えていたお母さんが端からきれいに並べていく。
蒸す→つく→伸ばす→分ける→丸める→乗せる→ポイ→並べる・・・これを三軒分のお餅が出来上がるまで作りつづけるが、みんなでやるので効率よく楽しい・・!
まる餅が終わったら、草餅やら豆餅も平べったく横長に整えて、これは冷めて固まってから切る。子供用にあんこ餅も作る。
最後には『餅花』いわゆる『まゆだま』も作って正月飾りも出来上がる!!
この作業が約半日で終わりお昼は草もちで作ったあんこ餅を食べて、一大イベントは片付けに入る。
こうした餅つき大会もいつしか機械が登場し各家でできるようになり、集まってやることはなくなった。
お餅がごちそうだったころは、お正月に何個お餅を食べたかが自慢だった頃があった。大人の男たちは平均でも6個は食べていたと記憶している。もちろん今のようなカワイイ大きさではなかった。。
いやはやこうして考えると、年月の流れはイベントも食事の中身も大きく様変わりしたものだと思う。
朝、もち米がせいろで蒸される香りとともに目覚めた・・
その日は大人たちは早朝から準備でおおわらわだった。でもわたしたち子どもはジャマをしないていどにワクワクしながら着替えて朝ごはんを食べ、大人たちの忙しい動きを見ていた。
『お餅つき』は近所の3軒くらいが集まって、一度に3軒ぶんつく。しかし当時の3軒ぶんというのは尋常ではない。家族が多いうえ、街の親戚に送ったりするのも一度に作るので、朝からカマドのせいろは三段四段に重ねてガンガン火をたく。
会場となる我が家は、玄関とだ屋の間の板戸をはずし、そこの土間に石臼を置く。玄関のイタ間から奥の座敷までの襖や板戸を全部はずし、そこに柿渋を塗って作った渋紙を敷きつめる。玄関の板間にも敷く。壮観20畳のお餅置き場完成!だ。
せいろで蒸したもち米を石臼に移す。全部で5升くらいはあったのだろうか・・?1升ずつにしても五回だ。それを若かった各家の三人の男たちが、それぞれに杵を持ち、二本の杵でこねる。
いい加減つぶされたら、いよいよ『餅つき』!三人でつくので、三拍子の餅つきだ!!
タンタンタン、タンタンタン、・・リズムよく繰り返されてあっという間にお餅がつき上がる。
それを女性が石臼から丸めてはがし素早く板場に置いた大きなまな板の上に乗せる。これは熱いのでたいへんだ。
最初は『鏡餅』をつくる。それが三軒ぶん・・。それからいよいよ丸餅作り始め!
餅粉を敷いた上で手際よく長く棒状に伸ばし、人差し指と親指で器用に一個づつに切り取っていく。切り離されたお餅は周りに並んだ母たちの手でどんどん丸められる。みんな両手で二個づつ丸めるからそのスピードといったら早いのなんの・・
ここからわたしの出番だ!その丸められたお餅を数個お盆に並べてもらい、奥の座敷に敷きつめられた渋紙のところまで持っていって、ポイッっと投げる。そこでも待ち構えていたお母さんが端からきれいに並べていく。
蒸す→つく→伸ばす→分ける→丸める→乗せる→ポイ→並べる・・・これを三軒分のお餅が出来上がるまで作りつづけるが、みんなでやるので効率よく楽しい・・!
まる餅が終わったら、草餅やら豆餅も平べったく横長に整えて、これは冷めて固まってから切る。子供用にあんこ餅も作る。
最後には『餅花』いわゆる『まゆだま』も作って正月飾りも出来上がる!!
この作業が約半日で終わりお昼は草もちで作ったあんこ餅を食べて、一大イベントは片付けに入る。
こうした餅つき大会もいつしか機械が登場し各家でできるようになり、集まってやることはなくなった。
お餅がごちそうだったころは、お正月に何個お餅を食べたかが自慢だった頃があった。大人の男たちは平均でも6個は食べていたと記憶している。もちろん今のようなカワイイ大きさではなかった。。
いやはやこうして考えると、年月の流れはイベントも食事の中身も大きく様変わりしたものだと思う。
NEXT Entry
NEW Topics
Comment
1393
そうそう^^コンナ話をしたって、今の子たちには解ることはないでしょうねぇ~!
私だって、餅は餅屋へ頼む物だと思ってましたもの。
年末に、もち米を餅屋へ預け出来上がると引き取りに行くんですよ。
大人になってから、つきたての餅の味を知りました。
勿論!、つきたてを美味しく食べたのは言うまでもありません^^v
今では、30日にp様が搗くのが恒例になっております。
今年は法事のため31日です。
早いですねぇ!今年もソロソロお仕舞いになりそうです。
良いお年をお迎えくださいね。m--m
私だって、餅は餅屋へ頼む物だと思ってましたもの。
年末に、もち米を餅屋へ預け出来上がると引き取りに行くんですよ。
大人になってから、つきたての餅の味を知りました。
勿論!、つきたてを美味しく食べたのは言うまでもありません^^v
今では、30日にp様が搗くのが恒例になっております。
今年は法事のため31日です。
早いですねぇ!今年もソロソロお仕舞いになりそうです。
良いお年をお迎えくださいね。m--m
1394
>はなまるさん
やはり機械よりも杵でついたお餅が美味しいんですよね!
それもつきたて!!
最近はお餅も三が日の朝だけ食べれば飽きますからね~・・
鏡餅もニセモノで済まそうかと思ってます。。
はなまるさんもよいお年をお迎えください
やはり機械よりも杵でついたお餅が美味しいんですよね!
それもつきたて!!
最近はお餅も三が日の朝だけ食べれば飽きますからね~・・
鏡餅もニセモノで済まそうかと思ってます。。
はなまるさんもよいお年をお迎えください

1395
スーパーで買う真空パック餅が普通化していた我が家。
昨日、「正式な餅つき」でついたお餅をいただきました。
ああ、やっぱり、美味しい。全然、ちがう。…と家族で大絶賛。
結果、食べすぎちゃいました。たは。
昨日、「正式な餅つき」でついたお餅をいただきました。
ああ、やっぱり、美味しい。全然、ちがう。…と家族で大絶賛。
結果、食べすぎちゃいました。たは。
1396
>柿ちゃん
やはり搗き立てのお餅が一番おいしいですね!
機械よりも杵で、時間が経ったものより搗き立てで・・
そんな選別も贅沢な時代ですかね。。
やはり美味しいから6個も8個も食べられたんでしょう!なんでも新鮮で美味しくなくっちゃ・・!!
でも、食べ過ぎには注意しましょう。。
やはり搗き立てのお餅が一番おいしいですね!
機械よりも杵で、時間が経ったものより搗き立てで・・
そんな選別も贅沢な時代ですかね。。
やはり美味しいから6個も8個も食べられたんでしょう!なんでも新鮮で美味しくなくっちゃ・・!!
でも、食べ過ぎには注意しましょう。。
Trackback
Trackback URL
Comment form