雑魚の云々

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駅伝とお好み焼き Part2

駅伝が終ってクルマの通行が解除になると同時に商工センターからぬけだした。

着いた先は同じ西区の踏切を渡ったあたりにある。「ここよ、ちょっと駐車できるか聞いてくる」とPサマはお店の引き戸を開けて中に入って行った。建物を見渡してみれば、確かにあちこちに亀裂が入り戦後すぐに建てられたと思えるくらい傷んでいる。店先にある植物のプランターもなんのまとまりもなくバラバラの鉢植えが無造作に置いてある。まさに「三丁目の夕日」だ。

出てきたPサマは言われたように2軒となりの駐車スペースにクルマを止めた。そしていっしょにお店に向かった。ちょうどわたしたちと入れ替わるように年配の女性客が2人出て行った。入口にある「クリスマスローズ」の鉢植えが何個か花を着け、うつむきかげんのつぼみが印象的だった。

中に入るとおばちゃんがふたり笑顔で迎えてくれた。人のよさそうな丸顔の方がこのお店の店主で、かつて若かりし頃には大阪の国際女子マラソンも3時間10分で走ったというツワモノである。富士登山競走にも出場制限の年齢ギリギリで挑戦されたということだ。Pサマが「写真見せてもらいんさい・・」と言う。

しかしこの店、入ったときにまず目に入ったのが、鉄板の上にお好み焼きが20個くらい焼かれている状態だった。つまり新たにわたしたちが注文してもどこで焼くん?というくらい隙間なくお好み焼きが埋め尽くしている。どうやら大量注文が入ったようなのだ。ま、それでもそんなことはおかまいなく・・みたいな感じでおばちゃんもPサマもふつうに話している。

驚きついでにこのお店、素材も形もバラバラなイスが鉄板のまわりに並べてある。イスの座面にはこれまた手作りの座布団がみなバラバラの柄で載せてある。鉄板のとなりには6人くらい掛けられるほどのテーブルがあり、その後ろの壁際はマンガの棚。そして鉄板の向かい側にはちょうど900X600くらいの机が壁にくっつけて置いてあり、そこにも2つ丸椅子がある。もちろん揃ってはいない。その机の周りからカラーボックスをはさんで調理場とをさえぎる板壁にむけて数々の絵手紙が貼ってある。たぶんおばちゃんの趣味なのだろう。絵も文章も上手だ。特に板壁に大きく貼られた絵は入口にあった「クリスマスローズ」のようだ。それにしても絵手紙の飾り方のあまりの無造作ぶりに笑える。

「写真はその扇風機のうしろのほうにあるから・・」とおばちゃんが言い、Pサマは勝手知ったるナントカで積み重ねた書物の中からアルバムを探し出してわたしに手渡してくれた。わたしは鉄板のイスから机に移動してアルバムを見せてもらう。年期の入ったアルバムだ。

ランナー現役のころのスマートなおばちゃんが写っている。登山もされていたようで、立山とか剣岳とかの写真もある。「奥さんも山に登ってん~?」と聞かれ「はい、山は好きなんですよ」と答える。振り返ればおばちゃん20個のお好み焼くのに汗びっしょりだ。お手伝いのおばちゃんもお皿を用意したりねぎを切ったり・・、でもこのお皿も全部バラバラなのだが。。

「これだけいっぺんにお好みが焼かれてるのは初めてみたわ~、持ち帰り~?」とPサマが言った。するとおばちゃんは「ううん。これからテニス会の人たちがここにきてんよ・・、45分ごろ来るいうことじゃったけど、まあちょっとは遅れるよね~」

(ええ?!ここで食べるの・・!!)私は内心驚いた。でもまだ人ごとなので写真を見ながら自分のお好みが焼けるのを待っていた。またひとりお客さんが入ってきて座った。常連なのかおばちゃんは「ダブルじゃね!」と言いお客はうなずいた。

20人ぶんのお好みはすっかり出来上がっている。おばちゃんが「奥さんには先にこれを食べてもらおう」と言ってそのなかから1枚をわたしがもらった。鉄板で食べるのは苦手なのでちょうどいい。壁に向かった机で食べ始めた。机の隅にブルーダニューブの蜀台がこれまた無造作に置いてある。その右隣りにはステンドグラスのちいさなランプ、しかしその前にビニール袋をかぶせた扇風機、そして下のものを引き出せばナダレをおこしそうな積み上げた書類・・床に目をやればおそらく土間だった上に使い古した柄物カーペットを敷いたと思われるが、その柄さえももう定かではない。

Pサマ注文のソバダブル入りも出来上がり後からきたお客のも出来たようだ。わたしが食べたお好みも焼きすぎくらいにカリカリに焼けていたので、鉄板の上の20個が気になる。時間は予定を15分くらい過ぎている。早食いのPサマも食べ終わって早々に退散しようとしたところにクルマのドアを閉める音がした。

来た、来た。おばちゃんはいそいそと立て付けの悪そうな引き戸を開けてこう言った。

「まあこんなせまいアバラヤへ、みなさんよくいらっしゃいました。イスはアンコが出るのでけしてはぐらないようにしてくださいよ。女性は男性のひざの上でも腰かけていただいて・・」(おばちゃん、接客上手・・笑)

わたしたちは「追い出すようですいません」と来た客に謝られながら「いえ、いえ」と外へ出た。店の前には乗用車が4台連なり、いぶかしげにお店を見上げながらクルマの側に立つ20人のテニスクラブのかたたち・・

わたしはクルマに乗り込んでからおかしさが込み上げてきた。いったいどうやってあのお店に20人の団体が入ってお好み焼きを食べるのか・・?どう詰めあっても男性なら大人が10人入ればいいとこだ。
仮に女性ばかりで詰め込んで13~15人くらい・・?

あのあとど~なったのか、無事にお好みは食べられてみなさん満足して帰られたのか、気になって仕方がない。。

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